顎関節は頭蓋骨の側頭骨と下顎骨の間にある複雑な関節で、開口や閉口、咀嚼、会話などの動作に関与しています。

この関節は軟骨で覆われた関節面と、滑らかな動きを可能にする関節円板(ディスク)から構成されています。

当整体院では、顎関節症の原因を解剖学的に詳しく分析し、施術を行います。

顎関節症の主な原因には以下のようなものがあります

*筋肉の緊張と炎症
顎を動かす咀嚼筋(咬筋、側頭筋、内側・外側翼突筋)が過度に緊張し、痛みや炎症を引き起こします。

顎周りの筋肉の緊張の原因と症状

原因
顎周りの筋肉が緊張する原因には、以下のようなものがあります:

1.ストレス
精神的なストレスや緊張が、無意識に歯を食いしばる原因となり、顎周りの筋肉が過度に緊張します。

2.不良姿勢
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、首や肩、背中の姿勢が悪くなると、顎周りの筋肉にも負担がかかります。

3.咬み合わせの問題
噛み合わせが悪いと、咀嚼筋(咬筋、側頭筋など)に不均等な負担がかかり、筋肉の緊張を引き起こします。

4.食事や習慣
硬い食べ物を頻繁に食べる、ガムを長時間噛むなどの習慣が、顎周りの筋肉に過度な負担をかけることがあります。

5.睡眠中の歯ぎしりや食いしばり
睡眠中に無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをすることが、顎周りの筋肉の緊張を引き起こします。

6.外傷や過度の使用
顎に直接的な衝撃を受けることや、過度に顎を使用することも、筋肉の緊張を誘発します。

症状
顎周りの筋肉が緊張すると、以下のような症状が現れることがあります:

顎の痛み
顎の周囲や関節部に痛みを感じることがあります。痛みは断続的または持続的で、動かすと悪化することがあります。

頭痛
咀嚼筋の緊張が原因で、緊張型頭痛や偏頭痛が発生することがあります。

耳の痛みや違和感
顎周りの筋肉が緊張すると、耳の周囲に痛みや違和感が生じることがあります。耳鳴りが発生することもあります。

首や肩のこり
顎周りの筋肉の緊張が、首や肩の筋肉に波及し、こりや痛みを引き起こすことがあります。

顎の動きの制限
筋肉の緊張により、口の開閉が困難になることがあります。口を大きく開けるときに痛みを感じたり、完全に開けられなくなることがあります。

カクカク音
顎を動かすときに「カクカク」や「カチカチ」という音がすることがあります。これは筋肉の緊張により関節の動きが正常でなくなっていることが原因です。

顔の疲労感やだるさ
顎周りの筋肉が疲労し、顔全体にだるさや重さを感じることがあります。

*関節円板の異常関節円板が正常な位置からずれてしまうこと(関節円板転位)により、関節の動きが制限され、痛みを伴います。 

 

関節円板がズレる原因と症状

原因
顎関節症の一つの原因として、関節円板(ディスク)のズレが挙げられます。以下がその主な原因です。

1.咬み合わせの不良
噛み合わせが悪いと、顎関節に不均等な力がかかり、関節円板がズレやすくなります。
2.過度なストレス
ストレスがたまると、無意識に歯を食いしばることが増え、顎関節に負担がかかります。
3.外傷
顎に直接の衝撃や怪我があると、関節円板がズレることがあります。
4.不良姿勢
首や肩、背中の姿勢が悪いと、顎関節に負担がかかりやすくなり、関節円板がズレる原因になります。

症状
関節円板がズレると、以下のような症状が現れることがあります:
カクカク音
口を開閉する際に、顎関節から「カクカク」や「カチカチ」という音がすることがあります。これは関節円板が正常な位置からずれているためです。
顎の疲れや重さ
顎の筋肉が過度に緊張し、疲労感や重さを感じることがあります。
頭痛や耳の痛
顎関節の問題が、頭痛や耳の痛みとして現れることもあります。

*顎関節の変形
関節面の摩耗や変形により、スムーズな動きが妨げられます。

顎関節の変形の原因と症状

原因
顎関節の変形は、さまざまな要因によって引き起こされます。主な原因は以下の通りです:

1.長期間の不正咬合
噛み合わせが悪い状態が長期間続くと、顎関節に不均等な負荷がかかり、関節が変形することがあります。

2.関節リウマチ
全身の関節に炎症を引き起こす自己免疫疾患で、顎関節にも影響を与え、変形を引き起こすことがあります。

3.外傷や事故
顎に強い衝撃を受けると、関節やその周辺の構造が損傷し、変形することがあります。

4.変形性関節症
加齢や過度の使用によって、関節の軟骨が摩耗し、顎関節が変形します。

5.遺伝的要因
家族に同様の症状がある場合、遺伝的に顎関節が変形しやすい傾向があります。

症状
顎関節が変形すると、以下のような症状が現れます:

顎の痛み
顎関節やその周囲に持続的な痛みが生じます。痛みは口を開けたり閉じたりするときに悪化することがあります。

口の開閉の制限
口を大きく開けるのが困難になり、場合によっては完全に開かなくなることもあります。また、口を閉じるのも難しくなることがあります。

カクカク音やクリック音
口を開閉する際に、顎関節から異常な音がすることがあります。これは関節が変形し、正常な動きが妨げられているためです。

咀嚼の困難
食事をする際に、噛むことが難しくなります。特に硬い食べ物を噛むのが困難になることがあります。

顔の非対称
顎関節の変形が進行すると、顔の非対称が目立つようになることがあります。

耳の痛みや耳鳴り
顎関節が変形すると、耳に近い部分に影響を与え、耳の痛みや耳鳴りが生じることがあります。

*噛み合わせの問題
不適切な噛み合わせが顎関節に過度な負担をかけ、症状を引き起こします。

顎関節の噛み合わせ問題の原因と症状

原因
顎関節の噛み合わせ問題は、顎関節症の主な原因の一つです。以下がその主な原因です:

1.歯の不正咬合
歯並びが悪いと、噛み合わせが不均等になり、顎関節に過度な負担がかかります。

2.歯ぎしりや食いしばり
無意識に歯を強く噛み締めたり、歯ぎしりをする習慣があると、顎関節や咬筋に大きな負担がかかり、噛み合わせが悪くなります。

3.歯の欠損
歯が抜けたまま放置すると、噛み合わせのバランスが崩れ、顎関節に影響を与えます。

4.歯科治療の不具合
不適切なクラウンやブリッジ、義歯などが原因で、噛み合わせに問題が生じることがあります。

5.姿勢の悪さ
首や背中の姿勢が悪いと、顎関節の位置がずれ、噛み合わせが悪くなることがあります。

6.外傷や事故
顎や顔面に強い衝撃を受けると、顎関節がずれたり、噛み合わせが乱れることがあります。

症状
噛み合わせの問題によって生じる顎関節症の症状には、以下のようなものがあります:

顎の痛み
顎関節やその周囲の筋肉に痛みが生じます。特に、口を開けたり閉じたりする動作で痛みを感じることが多いです。

顎の疲労感
噛む動作や話すことで顎が疲れやすくなります。長時間噛むことが難しくなる場合もあります。

カクカク音
口を開閉するときに、顎関節から「カクカク」や「ポキポキ」という音がすることがあります。これは関節円板や関節面がずれているためです。

口の開閉困難
口を大きく開けるのが難しくなったり、開け閉めの際に引っかかりを感じたりすることがあります。

頭痛や首の痛み
噛み合わせの問題が原因で、頭痛や首の痛みが生じることがあります。これは顎関節周囲の筋肉が緊張するためです。

耳の痛みや耳鳴り
顎関節が耳に近い位置にあるため、噛み合わせの問題が耳の痛みや耳鳴りとして感じられることがあります。

当院の整体施術では、まず詳細な検査とカウンセリングを行い、顎関節の動きや筋肉の状態を評価します。

その上で、以下のような手技を用いて治療を進めます

1. 筋膜リリース
咀嚼筋や周囲の筋肉の緊張を緩和し、血行を促進します。

2. 関節モビライゼーション
顎関節の可動域を改善し、関節円板の位置を調整します。

これらの施術を通じて、顎関節症の痛みや不快感を緩和し、正常な顎の動きを取り戻します。

また、患者様には日常生活でのセルフケア方法やエクササイズも指導し、長期的な改善をサポートします。
顎関節症にお悩みの方は、ぜひ当整体院にご相談ください。
専門的なアプローチで、あなたの健康と快適な生活を取り戻すお手伝いをいたします。

顎関節症、食いしばり専門矯正